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明けましておめでとうございます。 「あきんどPLAZA」の事務局です。今年度第12号のメルマガです。 今年もどうかよろしくお願い申し上げます。 さて、1月11日は正月のお供え鏡餅を雑煮やお汁粉にして食べ、一家の円満を願う「鏡開きの日」、また、新年初めて蔵を開き商売繁盛を祈る「蔵開きの日」でもあります。しかし、それも昔の話で、今はコンビニのように元旦でも店を開けて営業している所もあります。商店街でも2日には正月の初売りイベントを行い、鏡開きを行うところも多いですね。 まったく忙しくなったというか、商売の競争も激しくなったものです。 ところで、昨年11月下旬に、全国の商店街の方々と北米(アメリカ、カナダ)のまちづくり、商業事情について視察してまいりました。今回号から3回に渡って、コーディネーターとして同行していただいた、株式会社エフ・ビー・シー取締役所長の出口先生に、アメリカ・カナダのまちづくりや最新の商業事情について報告していただきます。そのほか今回は以下のメニューでお届けいたします。 また、このメルマガへのご意見・ご感想も下さいね。
まちづくりや中心市街地活性化の手法(組織活動:BID等)、魅力ある個店や先進商店街に関する調査・研究を目的とし、商店街国際化研究会では、平成17年11月20日~27日の8日間の日程で、アメリカ東海岸のニューヨーク市内及びフィラデルフィア、その郊外のマニヤンク地区、カナダ西部のバンクーバーの各都市を視察した。 公式訪問先では企業の責任者や街づくり機関の実務責任者、行政の担当部門責任者、タウンマネジャーから話を聞くことができた。視察時米国ではサンクスギビング(感謝祭)の期間であったため中心部の賑わいも実感でき、非常に意義深いものであった。 ■ターミナルの再生(グランド・セントラル・ターミナル、ニューヨーク) ニューヨークマンハッタンの中心、ミッドタウンにグランド・セントラル・ターミナル(GCT)は立地。周辺はタイムズ・スクエアやロックフェラー・センター、エンパイヤーステート・ビル、5番街など、買物客や観光客、ビジネス客などが行き交う中心市街地。ニューヨーク郊外の都市を結ぶGCTは一日の利用客が約75万人に達し、地区集客の原動力となっている。 GCTは1860年代に開業。100年近く輸送の拠点として中心的存在であったが、1960年代には自動車や飛行機に客を奪われ経営的な危機を迎える。ホームレスが増え安全面や衛生面で問題化したのを機に、1988年メトロノース社が所有を引き継ぎ大幅なリニューアルを実施。この地区一帯を改善するため、1990年代初めにBID(街づくり機関)であるGrand Central Partnership(GCP)が組織され、セキュリティーやメンテナンス、ホームレス対策等の活動が行われた。
■ウォーターフロント開発(サウス・ストリート・シーポート、ニューヨーク) マンハッタンの最南端ロウアー・マンハッタンエリア東側のイースト・リバーに面した地区に位置し、周辺は連邦準備銀行やニューヨーク証券取引所、シビックセンター、ビジネス街など世界経済・金融の中心となっている。19世紀の半ばまではニューヨークの玄関港として栄えたが、ミッドタウンに新しく埠頭ができると寂れてしまった。約100年後の1960年代から地区の再開発がスタート。 現在サウス・ストリート・シーポートは、埠頭(ピア)を再利用して建設された大型ショッピングセンター、ピア17や、昔の魚市場を近代的に建て替えたフルトンマーケット、サウス・ストリート・シーポート・ミュージアム、レンガ造りの建物にユニークなショップが並ぶスケルマーホーンロウなどで構成されている。
「地元資源を活かす!マーケティング」 ■地元景色を一緒に送る あけましておめでとうございます。今年は戌年、ワンちゃんがデザインされた楽しい年賀状をたくさんいただきました。ペットブームもあってか、「自宅で犬を飼っている方がこんなにいるの?!」とその多さにビックリしました。 また、年賀状に風景写真が入ったデザインなどが見受けられました。景色や風景は、本来その場所に行かなければ見られないものですが、写真などでもほのかにその様子が感じられて情緒があります。 通信販売で地方特産品を買うと、稀にその地域の風景写真や絵葉書が同封されています。以前、「猫つぐら」を買った際、作った方の手書きのメッセージと、猫が大好きな“マタタビ”が入っていて感激しました(注)。都市部に住むお客様にとっては、手作り感が感じられる心温まるサービスといえるでしょう。 (注…製作者によりお客様対応は異なる可能性があります) ■地元の資源で商品化~「砂」+「たまご」=「砂たまご」 「地域おこし」「まちおこし」で独自ブランド商品を作る場所も多く見受けられます。地域の特産果物などを使用したドリンク・ゼリーを作ったり、町の名前に関連付けて“ダジャレ”風なお土産を作るなどがよく見られます。 今回は、私が数年来お付合いさせて頂いている、鳥取県の名物「砂たまご」をご紹介しましょう。 鳥取県、と聞いて皆さんは何をイメージしますか? 私がセミナーなどでこの質問をすると、多くの方が「鳥取砂丘!」と答えます。そう、鳥取県の大切な地域資源がこの有名な「鳥取砂丘」です。 そこにいま話題の地域ブランド品があります。それが「砂たまご」です。 もともとは、鳥取県を代表する観光地・鳥取砂丘の新しい名物にするため、福部村の鳥取砂丘活性化委員会が開発しました。水分を含ませた砂丘の砂に、和紙で包んだ卵を埋め、蒸し焼きにして作ります。「ゆで卵よりホクホクしておいしい」と評判になり、有限会社「ふくべむら特産品本舗」(小谷博文社長)が商標登録と製法の特許を申請して市販をスタートさせました。小谷社長の農作業場を加工場に改装し、大型ガスオーブンを備えて大量生産できるようスタンバイ。いまや鳥取駅や鳥取空港など主要なお土産売場で販売されています。 「砂丘」の「砂」と、昔からの旅のお供「卵」で、「砂たまご」。ありそうでなかったユニークなネーミングと、美味しい食感が人気を呼んでいます。「鳥取県発明くふう展」で「鳥取県知事賞」受賞、「全国観光お土産品審査会」で「日本観光協会長賞」を受賞しています。 ■資源を活かすマーケティング 地域おこし商材は「モノを作ってから売り先を考える」というプロダクトアウトの特産品開発が多いのですが、「砂たまご」は“売れる仕組み”つまりマーケティングミックスも工夫しています。
■地元が大好きなメンバーの結晶 この商品企画に際しては、熱心でアイデアマンの小谷社長と、地元商工会の経営指導員さんはじめ“熱い”外部専門家が関わっています。いつも鳥取を核に、次々と新しいアイデアを生み出す小谷社長……新作も期待しています! *(有)ふくべむら特産品本舗 〒689-0105 鳥取市福部町湯山1453 *ネットショッピング「とっとり旬の市」
本年、政府の都市再生本部は山形県酒田市を皮切りに、全国8カ所で「大学と地域が連携したまちづくりワークショップ」を開催しました。地域に根ざし、まちづくりの重要な主体と位置づけられた大学との連携は、地域コミュニティの担い手である商店街にとっても益々重要となってきます。 中部地区で、まちの魅力向上やにぎわい創出に取り組んでいるマイスター倶楽部(大垣市)と「マイルポスト」(瀬戸市)を紹介します。 ■マイスター倶楽部とは?(大垣市) 大垣商工会議所による「空き店舗対策モデル事業」の一環として1998年10月JR大垣駅南口にオープンした。2006年4月からは「空き店舗対策事業を卒業」し、岐阜経済大学が運営主体となり、大垣市商店街振興組合連合会、大垣商工会議所、大垣市との事業連携による「産官学連携による中心市街地にぎわい再生拠点」として従来以上に学生の主体性を活かした事業モデルとして再出発することがほぼ決定している。 今後は、「大垣の中心市街地のにぎわい再生とともに、県内の代表的都市の市街地再生プロジェクトとも連携しながら、大都市にはない人間味と個性溢れる都心コミュニティづくりをどう実現していくか」という課題に、岐阜経済大学の学生と教職員が地域のNPOや産業界、行政の支援を得て、役割・責任・目標を明確にして取り組んでいく予定である。 設立当初は、商工会議所による空き店舗対策モデル事業だったため、補助金の切れる半年後には終了する予定だった。ところが、学生たちの活動が中心市街地の調査活動から徐々に商店街の事業者との協働イベントの企画、実施に及び、次第に全国的にも注目される成果を生み出すようになったことから共同運営が今日まで続き、2004年4月には第1回大垣市民大賞を受賞するに至っている。 現在、岐阜経済大学の学生40名ほどが毎日の運営に参加し、10グループに分かれ、必要な活動費を学生自ら商店街や商工会議所、県や市と協議しながら調達し、プロジェクトに取り組んでいる。プロジェクトは学生単独ではなく、すべて「地域協働型」である。中心商店街400店舗の経営実態調査、学生自ら生産した減農薬野菜や県内特産品と生産地域の紹介・販売事業、商店街青年部との共同企画による納涼レストラン、商店街空き店舗のシャッターペイント、中心市街地「バリアフリーマップ」の制作(2003年バリアフリー化功労者表彰「内閣官房長官表彰」受賞)、防犯パトロールと県内防犯団体との連携活動、中心市街地清掃活動、環境教育型NPO法人「ネイチャーサイエンスクラブ」の運営等多岐に渡っている。 地域と共生した大学づくりの実践例としてテレビや新聞など各種専門雑誌でも多く紹介され、関心を持たれた小中高校の依頼を受けて、中心市街地を利用した「総合学習」の企画実践や「若者何でも相談室」開設など、学校間連携にも着手している。 ■マイルポストとは?(瀬戸市) 瀬戸市内にキャンパスを持つ名古屋学院大学とまちづくりNPO人コミュ倶楽部が平成14年9月にまちづくりカフェを開店した。この事業は愛知県の助成制度である「商店街インターンシップ事業」の第1号として店舗改装費、家賃などの助成を受けている。平成12年秋に学生が商店街のイベントを手伝ったことがきっかけになり、経済学部の学生と教員らで作るまちづくりNPO「人コミュ倶楽部」が発足し、平成13年4月、商店街に事務所を開設した。その後土産物の販売を開始し、それが「マイルポスト」に発展した。 マイルポストは約100m²の店舗に喫茶店と雑貨コーナーが設けられている。普段はコミュニティサロンとしてのカフェの営業をしているが、講演会やミニFM放送などのイベントも随時開催している。年に4回程度、名古屋学院大学経済学部政策学科「まちづくり研究入門」(担当:水野晶夫先生)の一部として市民も参加できる公開授業をマイルポスト店舗内で実施している。その他にも月一回程度マイルポスト店内にてコミュニティカフェイベントがあり、様々なゲストを招いての講演会&ワークショップが行われるなど、商店街・学生・市民を巻き込んだ多くの取組が実施されている。 マイルポストの所在する「銀座通り商店街」は、人口13万人の瀬戸市中心部に位置し、瀬戸市における3つの中心商店街のうちの一つであるが、核店舗の衰退以降、郊外部での大型店の出店もあり急速に衰退し空き店舗が増加していた。最近では商店街の努力により空き店舗が減少し、飲食店やギャラリーなどの新業態の店舗も増加している。マイルポストは銀座通り商店街にとって、商店街の活性化に大いに寄与している。衰退が著しかった商店街に活力を呼び戻した活動の一翼を担ったことに対する地元の評価は高い。 ■最後に 上記以外にも、全国では大学と地域が連携し、まちづくりに取り組む事例が増えてきております。(参考:都市再生本部ホームページ「大学と地域が連携したまちづくりワークショップ」のページでも紹介がされております。 まちづくりにとって、学生達の知恵や活力が今後も重要な役割を果たしていくと考えております。
富山県高岡市は、人口18万人の県の中核都市です。その歴史は古く、奈良時代に万葉の歌人、大伴家持が越中国守として在任し、鎌倉時代に始まる銅器の産地としても有名です。高岡大仏は日本三大仏(奈良大仏、鎌倉大仏)の一つとして有名です。また、国宝瑞龍寺は高岡の開祖である前田利長の菩提寺として有名です。 そのような歴史ある万葉の街、高岡にある「末広町商店街振興組合」は駅前広場からまっすぐに伸びる通り沿いにあり、通称「すえひろーど商店街」といわれる中心商店街です。 「すえひろーど商店街」では、昨年12月15日からIモード用携帯電話で簡単に検索できる「買いもの物語」というサイトを独自に立ち上げました。 携帯電話で様々な商店街のお得な情報(キャッシュバック、まちまちシール、年末セール等)を見れるほか、お店の位置やバス停の位置なども地図で見ることができます。さらに、このサイトの売りは、アドレスにあります。携帯電話のキーの配列を考慮して、「http://www.」の後に1,2,3,4,1,5,7と打てばこのサイトのアドレス(http://www.1adg.jp)になります。皆さん、一度試してみてください。 また、当商店街のホームページは以下のアドレスです。 →すえひろロード商店街 以上、末広町商店街振興組合 理事長 川端様からの情報
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