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「あきんどPLAZA」の事務局です。今年度第16号のメルマガです。 さて、3月になり、各地で中心街へ来るお客様のためのアクセスの改善の取組みが盛んです。まず、新潟県上越市高田地区では、1日から商店街駐車場の空き情報などを携帯電話やパソコンで照会できるシステム「たかだPナビ」の実証実験が開始されました。また、富山市の第3セクター、株式会社まちづくりとやまと中心商店街では、3月の4日、5日に中心市街地の8ヶ所の駐車場料金の無料化を行いました。また、それに合わせて中心街でイベントも開催されました。富山市の試みは昨年11月にも実施し、来街者数が5割増、売上も2割増であったため、再度行われました。以上のような取組みは、駐車場十分有り → 知られていない、割高感がある 場合に有効な手段です。 一方、京都市の中心街、四条繁栄会など5商店街では、決済機能付きICカード「PiTaPa(ピタパ)」で買い物をした客の電車運賃を還元する実験が1日から始まりました。これは、近畿運輸局が公共交通の利用促進と商店街活性化の効果を探るため行われています。こうした取組みは、駐車場不足 → 新たな駐車場の確保は困難、中心街に車があまり乗り入れると交通渋滞を引き起こす、あるいは安全面や環境面で好ましくない場合に有効です。他にも公共交通機関を活用する例としては、ワンコイン(100円)で乗車できるコミュニティバスの運行などもあります。 それでは今回は以下のメニューでお届けいたします。 また、このメルマガへのご意見・ご感想も下さいね。
会津若松市アネッサ・クラブ(Anessa Club)の活動について 1997年(平成9年)、大町商店街とその周辺の姉様(おかみ)たちは立ち上がりました。 ここは、今から400年余以前蒲生氏郷がまち割りしたときからの最初の商店街です。 テーマ「自分と店とまちづくり」 会津の歴史や文化によって培われてきた「生活文化と経済」を切り口に、それぞれが成長し手をつなぎ活動を起こし、ふれあいのある楽しく居心地のいい「日本のふる里」を創り続けようと願ったのです。 会津若松市は奥深い自然に囲まれた盆地で、人々は今なお武士道的精神を大切にする風土を持った人口13万人の城下町です。歴史的には何度も大きな辛苦を味わいましたが、それにもかかわらず先人は特に明治維新時、世界的視野のもとに各界で偉業を成し遂げました。私たち「あねっさ」はその高い志と熱い情熱を受け継ぎ、さらに新しい生活文化(価値)を創造しながら未来に繋ごうとするものです。
■基本活動 1.「のきさきギャラリー」
2.「花と緑のストリート」づくり・クリーン作戦 通りを癒しの空間にします。ケナフ、ハーブを中心に春は「里帰りの梅」夏は「たくさんの花と光る緑」秋は「コスモス」や「金木犀」が香る通りに、冬は「雪灯籠、あねっさぼんぼり」と、細いデコボコの歩道にもめげず自然を取り込んでいます。 *毎月1日は道路の一斉掃除。日頃も電柱の張り紙など即はがし、ごみを拾う、など。 3.「四つのどうぞ」
4.「あねっさ十日市」 大町通りは1年の初市が正月の十日で、まち一番の市が何百年にも渡って続けられて来ました。私たち商人はこの大切なイベントを引き継ぎ、毎月各店工夫を凝らしてサービスデーにしていますが「語り部茶の間」をオープンした店もあります。経済産業省でも見学に来られましたがこれからはこんな形も取り入れたいと思っています。 ■あねっさ大学 活動する中で課題が生まれると、それを「オープン講座」の形で多くの人々と学習し実践に移すため、年に何度か楽しい講座を持っています。例えば、経営品質、会津のあねさま言葉やファッションセンス、ITと経営、まちの駅、さをり織講座からそれを使って、のきさきの七夕飾りにする等、活動につながる講座を開催しています。 ■イベント 1.「会津流しかんしょ踊り」毎年8月第一土曜日(通りの商店街と共催) これは盆踊り「会津磐梯山」の原型で、郷土芸能の保存と伝承に努めているものです。 会津若松駅から約1.5kmのストリートを流して踊ります。JR、郵便局、銀行、教会、会津大学生も外国人や観光客も近郊近在の老若男女、何百人もが魂をゆさぶって踊ります。激しい踊りの合間には3〜4箇所の休憩地点で参加チームのスポットご披露アクションもあります。 2.Have fun in AIZU 文明開化「はいからさんに逢えるまち」(10月体育の日) 参加者は非日常空間の中で歴史と遊び、楽しみ、考え、改めてふる里を誇りに思う日。通りの商店も一緒に先人の姿になって楽しみながら集客に努め経済効果につなぐ日。
■交流
■広報 「ホームページ」や広報紙「のきさき通信」「はいからさん小冊子」「のきさきストリートマップ」作成。毎月定例会会報の作成と配布。 ■賞 会津若松市からは「まもる賞」や「育てる賞」など数々の賞を頂きましたが平成16年にはふるさとづくり団体の部で「内閣総理大臣賞」を頂きました。 以上ほんの一部ですが活動をご紹介してみました。 アネッサクラブは今年10周年を迎えます。 振り返ってみますと本当によく話し合い、活動してきたものだと思います。 最初は会議に慣れていない女性たちでしたが、今では「そんなこと出来ない」という声はありません。「じゃあ、何から始める?」というところからスタート出来ます。そして忙しい自分の仕事の外にクラブの会議やら活動やらに精魂こめて働くのです。 あねっさにとって店もまちも「生きることそのもの」なのです。「地域運命共同体!」ですから、自分のことも皆ですることも切り離せない使命だと考えております。 アネッサクラブには後ろ盾がありません。自主独立の任意団体ですから企画運営(三役は2年交代)、経費捻出、実践活動全て自分たちで行います。ですから皆「成功のみ」を目標に活動しますから、イザと言う時のそのパワーは半端ではありません。 こうして小さなギャラリーと店から自分を表現することを自覚し、皆で手をつないで通りを表現し、アクションを起こすことで会津を表現することが出来たのです。つまり意識を持って社会につながり、改革の必要性を感じたものには1つ1つ検討し実践し、考えを形にして来ました。ただこうして前例がないことに暗中模索しながらもここまで来ることが出来たのは、多くの応援があったればこそです。行政はじめあらゆる方々が支援し励ましてくれました。全振連にも国内外の研修で大変良い時間を頂きました。そしてそれらは全て今に活かされ「継続」しています。人は楽しいこと、うれしいことをすると掛け算の波及で響き合います。数値に表されない喜びこそ生きる価値であり文化であり目的ではないでしょうか?経済はその中の潤滑油でしょう。 私たちが大切にしている想いは、「常に目標と課題を明らかにし共有し、とことん話し合う」、「あきらめない」、「寛容と笑い」を忘れず「楽しんで元気に」「実践」すること。 これからは、ハードソフト全てにおいて「ユニバーサルデザインのあるライフスタイル・コミュニティー空間を創造」すること、です。 物を売るだけが商店街ではありません。昔の人がここで店を持つのが夢だったように、ここにお嫁に来るのを羨ましがられたように、人々の“心のふるさと”であり、誇り高き会津の“核”であり続けたいと願っています。
お客に「おかげさまで」と言ってもらえる店になろう この消費不況と大競争といわれる中でも、17年も連続して売上げと利益を伸ばし続けている地域スーパー(ローカルチェーン)がある。世界第2位の巨大流通企業(昨年日本から撤退していったが)の進攻にもビクともせず、あるいはいまをときめく著名なスーパーセンター(安売り超大型スーパー)進出にも動じることなく、顧客の支持を得て、しっかりと繁盛を続けている地域商業だ。このトップが、こんなことを言っている。 「世の中の商業者たちはオーバーストアだといって騒ぐけれども、それはあくまで売り手・商売人の立場からのとらえ方であって、お客さまの目線に立ってみたら『この店があってよかった。おかげさまで、私たちの生活はこんなにも豊かです』と言ってもらえるような、そういう店は自分の店も含めて世の中にはまだあまりない」と。 つまりお客の立場に立ってみれば、オーバーストアどころか、まだいい店が足りず、そういう店の出現を求めているというのである。 つい先日、筆者は「アスクル」の岩田彰一郎社長とお会いし、インタビューを行なった。ご承知のようにアスクルは、今から10年ちょっと前に「中小企業のオフィスライフの課題解決(ソリューション)へのお手伝い」を、自らの志すところとして、創業して以来ずっと毎年毎年2ケタの売上げ・利益成長を遂げている企業である。 もともと中小事業所のビジネス生活に必要とする文具と事務用品のカタログ販売からスタートしたのだが、この世界は不況のもとでの企業リストラやあるいは外資の日本上陸で大変に競争が激しく、市場環境も厳しいのだが、それにも関わらず2ケタの成長を続けられているのは、同社がモットーとする「お客と共に進化する企業」という理念の徹底追求を行っているからにほかならない。つまり単に顧客目線に立って、その生活課題やさまざまな「不」(不満・不足・不便・不安・不快・不備)の解消や解決をはかることを、その商いの原点にしっかりとおいた仕事の革新に、トップ以下全員が取り組んでいるからにほかならない。 そのカタログ(この3月に2006年晩の最新号が発表された)をごらんになればわかるが、顧客(アスクルのそれは、さまざまな事業所だが)の立場に立って、その事業所の生活――オフィスライフ、ビジネスライフの不がどこにあるか、解消のお手伝いをすべき課題や問題はどこにあるかを、一生懸命に探り出し、この潜在するニーズに応え続けていけば、新しい需要や市場や顧客は、無限に開拓できることを我々に教えてくれているのである。 商売とは、あるいは競争とは、あらかじめ決められた限定されたパイの奪い合いではない。社会がそしてそれを構成する人々=生活者が、「もっと豊かでありたい、幸せでありたい」という願いをもっているかぎり、商人がよってたつ需要も市場の顧客も、いくらでもつくりだし、開拓し、掘り起こしていくことは可能なのである。 以上のような観点でいえば、オーバーストアだとか、市場は飽和だとか、パイは一定であるなどといったモノの考え方は、商人として最も排すべきものといわざるを得ない。そんな視点は、自らを後ろ向きの商いに変えさせ、負け犬意識においやることにしかならない。 社会の価値実現者としての商人の志からすれば、徹底して社会視点・生活視点・お客視点に立って、何が未だ充たされざる欲求か、どこに解決の手伝いをしてほしいと人々が願っている生活課題があるか、解消してほしいと求めている不があるかを、五感を研ぎ澄ませ、キャッチすることに365日つとめることである。 客の心を心とできる商人に、不況も競争もないのである。「おかげさまで」と地域の人に、お客に言ってもらえるような、そんな商いの日々を志そう。
平成18年2月16日(木)〜17日(金)の二日間にわたり、長野県長野市において「平成17年度中心市街地活性化シンポジウム」を開催しました。 近年、JAPANブランド、地域ブランド、商標法改正等「地域ブランド」に対する関心が高まっています。中心市街地活性化のためには、街の個性や特徴、魅力を再発見すると共に、地域資源を活かした個性ある街の「顔」づくりを考えることが大切です。そのため、地域ブランドを「モノ」や「コト」だけに留まらせず、まちづくりに活かす方策を考えようと「我が街のブランド戦略〜街のイメージを活用した中心市街地活性化〜」を今回のテーマとしました。
明治から大正時代に建てられた商家や土蔵、洋風建築を活かし、パティオ(中庭)を核に20の飲食・物販施設を配置した長野TMOの事業。
初日は雨にもかかわらず商工会議所、TMO、地方自治体職員等約300名、二日目は約120名が参加し、中心市街地活性化に対する感心の高さが伺えるシンポジウムとなりました。参加者アンケートでも「タイムリーな話題を分かりやすく説明してもらえて良かった。」「地域ブランドが街づくりの重要なテーマになることを実感できた。」「グランドデザインを考え町全体でのまちづくりを考えなければならないと思う。大変参考になった。」等の感想がありました。
■街の元気な商売人達が企画運営 佐賀市では、福岡への消費流出や郊外への巨大ショッピングセンターの進出など、商業環境は厳しく市内中心地には空き店舗が増加している。そこで平成12年より継続的に、“銀天通り商店街”においてチャレンジショップ事業を実施してきた。しかし、複合商業ビルの閉鎖や小売店の相次ぐ撤退などから、思うように集客が図れなくなってきていた。また、家賃等の優遇支援期間終了後、自力での開業に四苦八苦する出店者も多かった。 こうした経験を踏まえた形で、平成16年に唐人町商店街においてチャレンジショップ事業が実施された。やる気ある若者たちを積極的に受け入れて独立開業に導くことで、商店街の魅力向上を狙いとした。これまでのチャレンジショップ事業と異なるのは、“元気な商売人”を中心とした運営部会が組織され、実際の現場に即した様々なサポートプログラムの企画、運営に当たったことである。
■チャレンジショップ
■実践型のサポート体制 これまで佐賀市内で実施されてきたチャレンジショップ事業の課題を参考に、次のように運営面の見直しを図った。
出店者からは、「仲間や先輩経営者の運営部会の方々に、いろんな悩みや抱える問題を相談できて良かった」「繁盛店の接客サービスを実際に体験でき、大変役立った」「経営の基礎を学び、第一線の経営者の商売に対する考え方や理念を聞くことができたのは貴重な体験だった」等、非常に好評であった。 一方、商店街側も、意欲ある開業希望者の話を聞き、また、イベント等を協力して実施できたことが良い刺激となり、組織に“新しい風”が吹いたとしている。 平成16年度の事業終了後、出店者4名のうち2名が同商店街内の空き店舗に開業した。他の2名も今春の開業に向け準備を進めており、目に見える成果も大きい。
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