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「あきんどPLAZA」の事務局です。 今年度第8号、9月10日号です。 さて、明日9月11日は雑節の「二百二十日」(にひゃくはつか)です。雑節というのは立春、立秋などの24節気の他に季節の移り変りをより適確に把むために設けられた、特別な暦日のことで、よく知られているのは2月の「節分」や、春秋の「彼岸」、うなぎを食べる「土用」などがあります。 「二百二十日」というのは、立春から220日目の日のことで、今年は9月11日。八朔(旧暦8月1日)・二百十日とともに、天候が悪くなる農家の三大厄日とされてきました。この時期の悪天候と言えば、そうです、「台風」のことです。統計的には、台風は二百十日から9月下旬にかけて襲来することが多いので、「二百二十日」は最も警戒するべきとされてきたそうです。 台風と言えば気象庁のホームページには、台風を始めとして各種気象の知識、火山、地震などの知識・情報が満載です。9月1日は防災の日でもあります。気象庁のホームページでいろいろな防災の知識を身につけるのもいいことですね。気象庁のホームページはこちら! さて、今回は以下のメニューでお届けします。また、このメルマガへのご意見・ご感想も下さいね。
逸品の効用 その2 ~売り手の変化~
Webビジネスを成功させるための基本 前回、クリック&モルタルの話をしました。クリック&モルタルにしろ、ネットショップにしろ、ホームページは重要なツールです。最近は、中小商店でもホームページを出すところが多くなってきました。このホームページづくりについて、今回はお話します。 ■3秒で足を止める 観光地などに行くと、路地で店開きしている朝市があります。ホームページは、この露店と限りなく似ています。小さな露店の前を通り過ぎるのは、せいぜい数秒です。この数秒の間に、お客を呼び止めなければなりません。繁盛している店の店主は、とても元気です。「安いよ!」、「おいしいよ!」。大きな声で、元気に自店のアピールをしています。 ホームページも、まったく同じです。数万、数十万もあるホームページから、自店のホームページに呼び込み、足を止めて貰わなければなりません。露天のように、声をかけることはできませんが、声の聞こえるページと聞こえないページがあるのです。 ■商品がはっきりしている お客様が、露店で足を止めるもうひとつの理由は、商品がはっきりしていることです。露店には、百貨店はありません。漬物だったら漬物だけ、蟹だったら蟹だけ置いてある蟹専門店は魅力的です。野菜と駄菓子が一緒に置いてあったら、どうでしょう。やはり、駄菓子専門の店のほうが、魅力的に映るのではないでしょうか。ホームページも一緒です。「あれも、これも」と並べてあるホームページは、お客様の足を止めるのは難しいのです。 ■声の聞こえるようなキャッチコピーを! 声の聞こえるということですが、それは、すっと心に入ってくる一行のキャッチコピーに尽きるのです。「コーヒー歴26年」、「焼きに技ありのうなぎ専門店」。このようなキャッチコピーを示すことで、自店の商売の方向もはっきりしてきます。是非、練りに練って、よいキャッチコピーを掲げてください。 ■写真も大きな魅力 お客様の足を止める要素として、写真の存在も大きいでしょう。特に食べ物などは、トップページで、涎のたれるような写真があれば、ほぼ決まりです。「おいしい」ということと、おいしく見えるは別です。トップページの写真だけは、おざなりにせずに、近所の写真屋さんに撮って貰うか、教えて貰ったりして、気合を入れてください。 また、写真の撮り方ですが、果物であれば、丸ごとの写真より、切り口が見えたものが、よりおいしそうです。どういうアングルやシチュエーションで撮れば、アピールするか、研究してください。 ■ホームページの前に、チラシづくりで足慣らしを ホームページづくりの研修をしますと、慣れないホームページ作成ツールに、キャッチコピー作りだのと、皆様、おおわらわになってしまいます。結果、ホームページ作成ツールを征服することで満足し、キャッチコピーのほうが、いまひとつになってしまうのは、とても残念なことです。もちろん、キャッチコピーのほうが、重要なことは言うまでもないことです。 そこで、ホームページにトライする前に、慣れたワープロソフトでチラシづくりをやってみることをお勧めします。地域密着の商売ですと、チラシもホームページ以上に効果ある販促ツールだからです。 ■業者との付き合い方 ホームページ制作でも、チラシ印刷でも、それぞれの業者さんがいます。業者に依頼することは、悪いことではありません。しかし、丸投げしたのでは、自店のアピールポイントが見えてこないのです。自店のことは、誰よりも皆様がご存知なのはずです。ホームページづくりや、チラシ作りを、自店の魅力を引き出すきっかけと捉えて、積極的に取り組んで頂きたいものです。
■立教通り商店街とは・・・ 立教通り商店街振興組合――名前が示すように、池袋駅西口と立教大学を結ぶ線上にある。組合員80、店舗数90の商店街である。文教地区に指定されていることもあって、街内にはいかがわしい飲食店は皆無である。 ■地元大学との連携で生まれる効果 もともと、大学との協力関係は〝時を超えて、幻影城の扉が開かれる…〟に始まった。西池袋五丁目にあった旧江戸川乱歩邸と幻影城(蔵)を立教大学が購入して整備した。乱歩の書斎や文献が並ぶ書庫、そしてミステリー文学資料館。乱歩に関連して開かれる講演会や名作上映、乱歩題目の寄席など、同商店街にとっては人が集まるチャンス。普段の日は立教通りの人通りが3万6000人。土・日は1万5000人だが、大学で催事があるとお客はぐんと増える。最近の例では、立教学院創立130周年の記念行事。このときは、6日間で新たに3万2000人の人が来街した。大雑把に見て2割弱の増加があった計算だ。 ■ふくろう像が新しい物語を創る 池袋の袋から、『梟』がイメージキャラクターに発展し、『梟の樹を創る会』が発足。同会では、池袋の新名所に48体のふくろう像を作る計画。現在は乱歩邸のふくろう像をはじめ著名な建築家、フランク・ロイド・ライトの手になる自由学園などに7体が完成している。 このふくろう像は、像そのものが可愛いだけではなく、いくつかのエピソードも生まれ、話題を呼んでいる。その一つは、乱歩邸近くのふくろう像の羽が欠けた事件。朝日新聞が『ふくろう像の羽だれが 故意か事故か事件は袋小路』と大きく報じた。もう一つは、2羽の子ども梟の立教中学入学。学校側も認める方向なので、かばんを持ったふくろう像も作られるかもしれない。 ■大学との協力で商店街に変化の兆し 立教大学で行われるクリスマスのイルミネーションは、歴史のある大学行事である。従来商店街は特に行動を起こさなかったが、現在ではこのイルミネーションに合わせて商店街の街路灯を飾りつけるようになった。地元商店街が応援してくれることで大学からは感謝され、商店街にとってもイメージアップになった。 来年春には大学の『マン研(漫画研究会)』『映研(映画研究会)』の手によるイラストマップ(テーマはふくろう)を作る予定。大学との協力、学生の参加は万全だ。 「何しろ、チラシひとつ作るのも『新入学を控えて…』『新入生もやっと慣れて…』と前書きをつけるのが習慣になっています。これからも、大学・学生とは緊密な関係を保って、商店街の生き残りをかけよう、と組合員に言っているのです」 ■新しい発想でまちづくり 「通行人が5人でも6人でも増えるのが、商店街生き残りの条件。大学の行事は商店街活性化の重要な資源になっています。だから、私たちも大学で催す行事にはできるだけ参加するようにしています。『21世紀デザインゼミ』が主催した『車椅子に乗ってその目線で商店街を見ませんか』には喜んで申し込みをしました。私たちは安心して買い物ができる街を目指さなければならないのです。これからは高齢者の目線を意識した街づくりが必要です。」
「日本のふるさと再生特区」をご存知だろうか。ちまたでは「どぶろく特区」と呼ばれているがその認定第1号となったのが、今回ご紹介する岩手県遠野市である。 岩手県遠野市は、柳田國男の『遠野物語』、「民話のふるさと」として全国的に知られており、年間約180万人の観光客が訪れている。しかしながら、バイパスの開通や大型店の出店による商店街の衰退といった状況は、遠野市でも例外ではなかったことから、平成10年11月、遠野市中心市街地活性化基本計画とTMO構想を同時に策定し、遠野商工会がTMO機関として全国で第1号の認定を受けた。それまでのまちづくりは、どちらかというとハード面が中心でソフトの充実が課題となっていたが、TMO発足が契機となり、TMOと市の連携によりさまざまな事業が展開されるようになってきた。TMOで行う事業は、中心市街地活性化連絡協議会で検討され、事業ごとに実施者が変わっていく。TMO専従職員もいなければ事業に関わる人も不特定多数。商店主・住民だれもがまちづくりの担い手として様々な事業に携わっている。いろんな人たちから支えられているTMOが遠野のスタイルなのである。今回は、その一例を紹介したい。 ■ハードとソフト両面でのサポート
■これからのまちづくり 平成14年4月に遠野市長に就任した本田市長は、「交流人口の拡大と産業振興によるまちづくり」を目指し、ハードを生かしたソフト事業の充実によるまちづくりへの転換を図っている。前述したように平成15年10月に「日本のふるさと再生特区」の認定を受けたことやキリンビールやNTTドコモの携帯電話のCMが全国や東北地区に流れたことから、それまでやや減少傾向だった観光客の入込み数が大幅に増加に転じるなど、まちづくりに明るい材料が多くなっている。 「4月から市役所商工観光課に中心市街地活性化担当の主幹が誕生した。これを機会に、TMOとの連携が強固なものとなり、さらにまちづくりの輪を広げ、新しい和みの空間に中心市街地を成長させていきたい」とTMO担当者は話している。 どぶろくとビールで中心市街地活性化を!と意気込む、今遠野が元気である。
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