あきんどPLAZA
全国商店街振興組合連合会Vol.04
中小企業庁 全振連 変更・解除 バックナンバー
このメールマガジンが正しく表示されない方はこちらからご覧ください。

「あきんどPLAZAの事務局」です。
10月にスタートし、第4号の配信となります。読者の方々からのご意見もいただくようになり嬉しいかぎりです。
さて、読者の方々のご協力をいただき、商業者の「PLAZA」の輪を広げるため、メルマガをお知り合いの方々などに転送、ご購読の登録をお勧めいただけたら、と思います。
バーチャルな世界での手軽にネットワークを広げられる良さだと思います。

さて、緒方知行商人塾第三講が最終回となります。
緒方先生の熱いメッセージが寄せられました!
商業者のPLAZAのネットワークを広げよう!
全国の商店街と個店の方を対象に景況調査アンケートを実施しています
調査の目的は全国の商店街と個店の景況感がどのような方向に変化しているかをいち早く読み取っていただくことです。ぜひアンケート調査にご協力いただきますようお願いいたします。<締切 12月12日(金)>
集計結果は、メルマガでお知らせいたします。
アンケートはこちら
商店街向けアンケートに回答する 商店向けアンケートに回答する

コンテンツ
緒方知行商人塾第三講 株式会社オフィス2020新社 ――― 主幹 緒方知行
大木ヒロシの繁盛店づくり ――― ジャイロ流通研究所 大木ヒロシ
ただいま奮戦中!街の再生引受人タウンマネージャー参上 ――― 中小企業庁 商業課長 横田俊之

緒方知行商人塾第三講

緒方さん 【第3講】
- 逆境にめげるな、
ネバーギブアップ! -
株式会社オフィス2020新社
主幹 緒方知行

Aというカリスマ的経営指導家がわが国の流通・商業界にいる。高度成長時代のビッグストア革命を担った企業家たちとそれが経営するスーパーチェーン・専門店チェーン・外食チェーンのほとんどがこの先生に師事し、大きな影響を受けている。この先生(筆者にとっても恩師であるが)高齢に至って肺ガンを患った。しかし、まさに奇蹟といってもいい、地獄からの生還を果たした。見事に病を克服したのである。

このA先生の生還を祝う会が名だたる流通・外食のトップたちの肝いりであるホテルに1000人近い人を集めて行われた。この席上で、先生の治療に当たった医師団の団長(医学界を代表するような人物)が挨拶に立ってこういった。「病気を治すのは医者ではない。患者自身である。医者はそれを手助けするだけだ。この患者が生還できたのも、本人に治したい、決して病気などに負けてなるものかという強い意志、人一倍強いネバーギブアップの気力があったことが、この奇蹟につながっている」と。
そのあとA先生自らが「私はあと25年は生きて、この日本に欧米に見られるような“流通革命”が成就することに力を注ぎたい。それまでは死ぬわけにはいかない」と自らの志を語ったものだが、これが本人のすさまじいまでの生きることへの執着を生み、そして地獄からの生還を可能にしたのだと、列席した人たちの誰にも理解できた。

このようなどんな状況下においても決して絶望しないというネバーギブアップの精神は、商いや経営の世界においても当てはまる。厳しい不況下、そして激しい競争のもとにおいてよく見られることは、商業者自身の気力喪失である。「不況で一番いけないことは、商人が不景気面することである」――これは、戦後商業革新の指導家倉本長治商業界主幹(故人)の言であるが、商人が『どうせ何も救いようがない。「絶望は愚か者の代名詞」といわれ、「知的楽観――賢者は決して絶望することがない」』とされているが、決してあきらめずネバーギブアップの精神で、一生懸命に生きようとすればどこかに必ず活路はあるものだ。

大相撲の世界では「心・気(技ではない)・体」と言われる。気(気力・士気・意気・ヤル気・気持ち等々)が衰え、なくなったら引退である。商売の世界も最期に自らを支えるものは「気」である。“気”の抜けたビールに価値がないのと同様、“気”の抜けた商人は、もはや商人ではない。


大木ヒロシの繁盛店づくり

大木さん 【第2講】
- 人的販売力増強の
考え方のポイント -
ジャイロ流通研究所
大木ヒロシ

小売店本来の力とは人的販売力に他ならない

売上不振の要因として同質化した過当競争と消費意欲の減退を上げることが出来きます。平たく言えば、買う気を失いつつあるお客に対して似たり寄ったりの店ばかりが目につくということで、それがまた、買う気を下げる原因にもなっているといった状況なのです。
見様によっては小売店の大半が自動販売機化しており「独自の販売力を持ち、それを強化していく」といった小売業本来の力の発揮を忘れてしまっているようにも見えます。

販売力を構成するものは、ヒト(販売員による接客サービス)、モノ(商品と売り場)、コト(販促プロモーション)です。そして、この3要素を統一的に高度化、効率化していくことが競争力を高め、売上増加を確実なものにしてくれるのです。

人的販売力強化は差別化力を生み出す

同じ製品を同じような立地条件と店舗面積で同様の価格で販売していても差が出ることがあります。この差を生み出すのが人的販売力であり、正当な販売力とはその店のオリジナルな人の力ということであり、強い差別化要素ともなり得えます。要するに、「消費者がどうしても、あなたの店で買わざるを得ない理由がありますか?」といった問いに答えることができなければ同質化した過当競争時代の敗者となってしまうことは免れないということです、「買わざるを得ない理由」とは「個別で独自の販売力」そのものなのです。
販売力をお客の側から見れば、店の魅力と言うことであり、それは、その店独自の「モノ、ヒト、コト」といった販売力構成要素が統一的に高度化されることにより創り出される、お客個人にとっての「トク、ラク、ベンリ、オモシロイ」といった、オリジナルな付加価値に他なりません。

人的な販売力の強化は独自のストアロイヤリティーを創出し、強い差別化力となり、過当競争時代を勝ち抜く大きな力となります。販売力の強化は再来店を促す力となり、確実な固定客化を促進するお客様の増加が安易には見込めない時代です。それだけに、一度でも来店・購入してくれたお客を再度来店・購入してもらうことは是が非でも必要なことです。この再来店策の繰り返し、即ち固定客化策が売上増進には欠かせないのです。

販売力の強化とは商品と店の魅力と高度な人的要素(接客・サービス)を知らせること(販促プロモーション)で、お客に我が店の魅力を知ってもらい、来店してもらい、その魅力に感動してもらうことであり、その結果、我が店で買い続けてもらうことに他なりません。
要するに、人的な販売力を強化すると言うことは、集客効果を高め、固定客化を増進し、売上実効性を高めるということに直結するのです。要するに人的販売強化が「お客様と言う名の友達」づくりを可能にし、それが売上の安定成長の基本となります。




ただいま奮闘中!街の再生引受人タウンマネージャー参上

横田さん ただいま奮戦中!
街の再生引受人タウンマネージャー参上
中小企業庁 商業課長
横田俊之

12/7(日)のTV番組「新ニッポン探検隊」で、長野のタウンマネージャー服部さんの取り組みが紹介されました。
ご覧頂いた方も沢山いらっしゃるかと思いますが、服部タウンマネージャーは、あきんどPLAZA創刊号でご紹介した中小企業庁のTMOのあり方懇談会の委員にもなって頂いた方です。
ジャスコ及び信州ジャスコに勤務されていた際には、大小合わせて127店舗の出店に携り、店舗開発と撤退戦略はもとより、マーチャンダイジング全般について深い知識と経験をお持ちの方です。
昨年春から、長野TMOのタウンマネージャーとして勤務されておられ、2000年12月に閉鎖した中心市街地のダイエー店舗をTMO直轄の食品スーパー「TOMATO食品館」として今年4月に開店し、再生させるといった取り組みを行っています。これは、長野市中心市街地再生の手始めで、これから様々な作戦が展開されようとしています。

長野市の取り組みは、中心市街地活性化のためには服部さんのような事業実施を担う専門人材が必要だという教訓だと考えており、この点についてはTMO懇談会報告書でも強調されています。私自身、11/17に長野市にお邪魔してその取り組みを拝見してきましたので、今回、改めて印象に残った点をご紹介させて頂きます。




周辺再開発を睨んだTOMATO食品館の開発

今年の4月からオープンしたTOMATO食品館ですが、コンセプトは、「『クイーンズ伊勢丹』のようなハイグレードのスーパー」を目指しているそうです。
こうしたコンセプトにした理由は、TOMATO食品館のはす向かいにある旧そごうの跡地の再開発にあります。再開発商業ビルのオープンは平成18年末とちょっと先の話ですが、有力なテナントを引っ張ってくるために、TOMATO食品館はハイセンスな食品スーパーでなければならないというのが服部さんの戦略です。単に個別のプロジェクトがうまくいけばいいということではなく、中心市街地活性化全体を考えた取り組みが行われています。

門前商店街商人の意識改革を図る


これまで、門前商店街の商人は、放っておいても参拝客が買い物をしてくれるという立地環境にありました。ところが、大型バスの駐車場が善光寺裏に出来てしまい、なかなか商店街まで来てくれなくなって久しいにもかかわらず、なかなか、これまでの商売の仕方を変えようとしません。例えば、春の花フェスタ・インフィオラーターin長野では、6千万円の費用をかけて参道にチューリップの花を敷き詰める。25万人もの観光客が来てくれるのに、商店街からは迷惑という声も上がる。トイレを貸して欲しいと言っても、けんもほろろに断ったりする。
商売は、一過性のものではなく、来て頂いたお客様に商店街全体でおもてなしをして「また来てみたい」という気持ちになってもらうことが重要なのですが、そこがなかなか理解されません。そこで、「おもてなし委員会」を作り、意識改革に向けた取り組みが行われています。

以上のような服部タウンマネージャーの取り組みですが、中心市街地活性化に向けて取り組まれる地域には、是非とも参考にして頂きたい事例の1つだと思います。

イベント
地域サイトネットワーク主催
「LisNETキックオフ!シンポジウム」
-机上の議論は卒業して動こう!知恵は現場にある!-

「地域サイトネットワーク(LisNET:リスネット)」とは、地域情報サイト「ささはたドッとこむ」の運営を通じて、渋谷区笹塚・幡ヶ谷地域商店街の活性化・地域コミュニティの活性化に取り組んでいるアンカーコム(有)を中心とした中間支援組織です。
今年度、経済産業省の市民活動活性化モデル事業の支援を受けながら、新たに全国の地域情報サイト運営者の横のつながりを作っていく事業を実施するため、12月1日に立ち上げられました。
この度、そのキックオフシンポジウムを開催する。
シンポジウムのお申込み等詳細 ホームページ → http://www.lisnet.jp/
日  時: 12月18日(木) 13:30~
場  所: 大阪市(大阪産業創造館4Fホール)
テーマ: 13:30~
14:00
「LisNET地域サイトネットワークの目指すもの
~現場による現場のためのネットワーク~」
地域サイトネットワーク代表 ―― 長坂由佳 氏
14:00~
16:15
パネルディスカッション
「地域サイトで生まれるもの ~込山が斬る!課題解決のヒント・「思い」の実践~」
パネラー:

NPOシフトアップかすが代表理事 ―― 小橋昭彦 氏(田舎TV運営)
行政経営フォーラム幹事 ―― 内藤文子 氏
地域サイトネットワーク代表 ―― 長坂由佳 氏
コーディネーター: (有)ウィンアンドウィンネット代表取締役 ―― 込山民子 氏
※懇親会 シンポジウム終了後(17:00過ぎ~20:00まで)
参加費用: 3,000円(懇親会費用別途3,000円)
定  員: 320名(懇親会50名)


お知らせ

がんばる中小企業『なんでも相談ホットライン』12/1スタート!
中小企業総合事業団では、全国8箇所(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・高松・福岡)に設置された中小企業・ベンチャー総合支援センターにおいて、全国統一の電話番号による、どこからかけても最寄のセンターにつながる『なんでも相談ホットライン』を開設し、がんばる中小企業の相談に応じます。
<相談に対しては>
センターの相談員等が即座に対応し、電話での対応が困難な案件については、センターの窓口相談・専門家派遣をはじめ、中小企業総合事業団のあらゆる支援ツールを駆使し適切な支援を行うとともに、必要であれば、他の適切な中小企業支援機関の紹介等を行います。
[電話番号] 0570-009111 
[電話相談受付時間] 平日 午前9時~午後5時
[ホームページ]http://www.chusho.meti.go.jp/shien_shindan/031127hotline.htm
<お問い合わせ先>  経済産業省中小企業庁経営支援課 高岡 松井
[電話番号] 03-3501-1511(代表) 内線5331

e-中小企業ネットマガジンの購読も!
中小企業の方々に、最新トピックスをはじめイベント情報等、経営に役立つ情報を満載した無料のメルマガ(e-中小企業ネットマガジン)の登録も行っております。
是非ご登録ください。
http://www.chusho.meti.go.jp/e_maga/

「メルマガ」に関するご意見をお寄せ下さい!
感想やこんな特集を組んでほしい、 などどんな内容でも結構です。お待ちしております。
→ ご意見はこちらまで。

このメールマガジンの発行は全国商店街振興組合連合会(平成15年度中小企業庁委託調査事業)により実施するものです。このメールはメールマガジンに登録いただいた方、インターネット上にホームページを公開している商店街の方々に配信させていただいております。
◆メールマガジン配信解除・配信先の変更 http://www.akindoplaza.com/change.aspx
◆ご意見・ご感想 info_master@akindoplaza.com
◆このメールに関するお問い合わせ info_master@akindoplaza.com

【発行日】2003年12月10日
【発行】全国商店街振興組合連合会 企画支援部
Copyright(C)2003 あきんどPLAZA All Rights Reserved.